学習の秘訣

英語トリヴィア  検定試験のいろいろ① TOEFL iBT

TOEFL iBT (Test of English as a Foreign Language, Internet-based Testing)

英語圏の大学への留学を考えていれば、おそらく一度は受験することになるのが、TOEFL iBTだろう。TOEFL iBTは、アメリカのETSが開発したテストで、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つのセクションからなる。各セクションとも30点満点。

技能別に分かれているとはいえ、同時に複数の技能が測定されるIntegrated Task(統合問題)も出題される。例えばライティングでは、最初にアカデミックなトピックに関する英文を読み、次に英文の矛盾などを指摘するレクチャーを聞き、最後に論点をまとめて書く、といった具合だ。TOEFL iBTが手ごわいのは、複数の技能を使って、制限時間内にアカデミックな課題をこなす力があるかが問われるためだ。

この試験はインターネットに接続されたパソコンを使って実施される。ETSは早くから自動採点プログラムの開発を推進しており、ライティングを採点するのは、人間と「自動採点プログラム」eRaterのふたり(?)だ。

試験時間はおよそ4時間から4時間半。試験時間が回によって異なるのは、リーディングとリスニングのセクションにダミー問題が入ることがあるため。ETSが研究を目的としてダミー問題を入れるのだが、ダミーに回答しても採点されない。とはいえ、どれがダミーかは判別できないため、結局、受験者はすべての問題を全力で解くことになる。ダミーの混入を迷惑このうえないと思うか、はたまた、無料で余分に試験問題に解答できて「ラッキー」と喜ぶか…。